杭州飯店 燕系背脂醤油ラーメンの元祖 煮干が効いた背脂醤油スープと極太麺が迫力満点な中華そば

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燕系背脂醤油ラーメンの元祖

今回ご紹介するお店は、燕市の「杭州飯店」です。

こちらのお店は、新潟県のみならず、全国的にも広がっていった「燕系背脂醤油ラーメン」の元祖として知られるお店です。

県内外に高い知名度を誇り、各地から多くのラーメンフリークが通う人気店となっています。

その為、週末のお昼時には広い駐車場に県外ナンバーの車が多数停まっています。

燕系背脂醤油ラーメンとは?

燕系背脂醤油ラーメンの歴史としては、まず、昭和9年に初代店主が杭州飯店の前身である福来亭を燕市に開業しました。

燕市は洋食器工場が多く、そこで働く人は暑い職場環境の為、多量の汗をかく事が多かった為、塩分補給の為に醤油味の濃いスープとし、また、塩辛い味になり過ぎないように、甘みのある背脂を浮かせる様にしたとの事。

また、出前で作ってから食べるまで時間が経過してしまう事から、伸びにくい極太麺にしたそうです。

燕系背脂醤油ラーメンとは、そうした燕市という土地柄と歴史により生まれた一杯なのです。

詳しくは2011年に取材した際の記事をご参照下さい

背脂醤油スープと極太麺の中華そば

今回ご紹介するのは定番の一杯です。

中華そば

丼の表面には、液状の背脂が層を作り、きめ細かな脂身も浮いています。

具材としては、チャーシュー、刻みタマネギ、メンマがのっていました。

 

スープ

スープは豚骨や煮干しのしっかりとした出汁感、濃い醤油の風味や旨味が合わさり重厚感ある味わいとなっています。

基本的にはあっさりとした醤油味のスープなのですが、そこに背脂のまろやかなコクが加わり濃厚感がプラスされています。
ベースとなるスープがあっさりしている事もあり、背脂たっぷりの見た目からくるイメージ程の重たさはなく、飲みやすい仕上がりになっています。

また、脂自体にも出汁感が加わり、スープ・脂全体が風味豊かな仕上がりとなっていました。

 

多加水でかなりの太さの自家製極太麺です。

つるつるモチモチとした質感で弾力感と強い歯応えがとても印象的です。

燕系背脂醤油を提供するお店は数多くありますが、この麺の迫力はこちらのお店ならではですね。

その麺に背脂やスープが絡んできます。
特に脂は麺に絡みやすく、その脂がスープの出汁感を感じさせる事で、麺とスープの一体感が出てきます。

背脂醤油スープと極太麺の組み合わせは最高ですね!

スープに良く合うメンマとタマネギ

具材のメンマとタマネギがスープに実に良く合います。

メンマは色が濃い目なのでしょっぱそうに見えますが、程よい味となっています。
スープの出汁感や醤油の風味、また、脂を絡み、他店のものと比べると濃厚なコクを感じさせるメンマでした。

タマネギの方は、背脂との相性が実に良く、コッテリとした背脂に清涼感を与えてくれます。

メンマ、タマネギの2種の具材は、背脂醤油との相性が絶妙でした。

各種調味料

客席には3種の調味料が常備されています。

餃子のタレ、七味唐辛子、胡椒が置いてあります。

 

胡椒は加島屋の瓶の上部に穴を開けたものに入っています。

 

また、お冷はモロゾフのプリン容器をコップとして使用しています。

長年このスタイルを継続しており、こうした部分にも歴史を感じさせてくれますね。

お昼時以外はメニューを絞って営業

杭州飯店では、時間帯によってメニューを絞って営業しています。

通常メニュー

 

お昼の13時以降はメニューを絞って営業しています。(以前は14時以降でした)

色々なメニューの中から選びたいという方は13時前までに行くと良いでしょう。

定番の中華そばであれば、いつ行っても食べられます。

まとめ

新潟県燕市に古くから根付く「燕系背脂醤油ラーメン」の元祖のお店「杭州飯店」をご紹介しました。

燕系背脂醤油ラーメンは、昭和初期に燕市の洋食器工場で働く人達に向け作られました。

中華そばは、たっぷりの背脂が浮いた濃い醤油味で煮干しが効いたスープに歯ごたえ満点な極太麺を合わせた一杯でした。

このお店でしか食べられない唯一無二な一杯を是非ご堪能下さい。

 

杭州飯店の詳細

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